皆さん。現在、クラフトドリンク界隈がにわかに盛り上がってきているのをご存じでしょうか?
様々なインディペンデント系飲料メーカーが新設され続けている昨今ですが、「クラフトコーラ」と 「クラフトジン」を作る2つのメーカーがコラボ商品をリリースします。
クラウドファンディング中の新商品なのですが、幸運にもありがたく、サンプルを頂きましたのでご紹介させて頂きたいと思います。
目次
クラフトドリンクとは
クラフト~という概念には実際に明確な定義というものは存在しないのですが、作り手が原料を吟味して製法にもこだわった少量生産の製品、という場合にその様に呼ばれます。
いわゆる大手メーカーが広大な工場を構えて大量生産する、といった製造工程とは正反対に位置します。
昨今、クラフトドリンクが盛り上がりを見せてきて、様々な種類の飲み物が商品化されリリースされ続けています。↓
- クラフトビール
- クラフトジン
- クラフト焼酎
- クラフトジュース
- クラフトコーラ
今回紹介する商品は、クラフトビール / ジンを手掛けるアルコール製品のメーカー・羽田麦酒さんとクラフトコーラの世界では元祖ともいえるともコーラさんのコラボによるものです。
ジンに関して言えば、ここ最近の日本のクラフトジンブームは勢いが凄く、各蒸留所により新製品がとてつもない勢いでリリースされている状況です。
クラフトコーラも、ほんの1-2年前にそういうのが出てきたんだ~と思って話を聞いていましたが、現在では日本各地でかなりの種類が作られており、成城石井さんなどの大手スーパーでさえも参入してきているくらい盛り上がってきてます。
羽田麦酒とは
公式ホームページから引用させて頂きました。
羽田麦酒のご紹介
株式会社羽田麦酒は2014年12月に免許取得し醸造を開始いたしました。
自ら手作りしたビール工場にて、1仕込み150ℓと小さな醸造設備を使い丁寧にクラフトビールを製造しています。
また、現在、新たにリキュール免許を取得し、様々な酒類の製造を行っています。
羽田空港からほど近い、東京都大田区にその醸造所があります。
上記のイラストは製造されているクラフトビールのラベルですが、羽田空港をイメージしてイラストが描かれたとのことです。
設立当初は、OEM(original equipment manufacturer:委託された製品を製造する)として醸造製品を作られていましたが、現在では自社ブランドのビールも製造されています。
また、2020年より新事業としてオリジナルクラフトジンの製造を行っています。
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そして、去年2020年から新事業としてクラフトジンも作られるようになりました。
〈桜〉という日本由来のボタニカル(ハーブ、スパイス、柑橘などの原料)を使って作られた、香りがとても良い美味しいジンです。
わたしがよく参考にさせてもらっているMixologinさんのブログにとても詳しく書いてありますので、もしよろしかったら覗いてご参考にしてみてください。
ともコーラとは
実は、私(さっとん)はクラフトコーラの世界に関しての知識があまりないのですが、その名前を聞く機会が多々ありますので、とても気にはなっていました。
実際にスパイスなどが原料として多く作られているので、わたしの専門であるカレーとジンと共通点は多いのかなと思います。
今回の記事も、スパイスなどのボタニカルという観点から、味について感想を書いていきたいと思います。
では、またまた公式ホームページから引用させていただきます。
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原点回帰の、クラフトコーラ。
ともコーラは食への探求と日本の食材活用を目指して、2018年夏に調香師tomoがつくり出したクラフトコーラブランドです。
ともコーラの製品及びその活動は、どの地域でも画一的な味わいと健康的では無いイメージで百年以上ベールに包まれてきたコーラの概念の刷新を目指します。
コーラは1800年代後半にアメリカで誕生した当初、世界中のスパイスやハーブから作られる薬膳飲料として、現代でいうカレーや火鍋に近しい存在でした。
ともコーラではこうした歴史に敬意を示し、本来のコーラ作りに原点回帰。100%天然素材だけを使用し、完全無添加のコーラを製造しています。
確かに、コーラは発売当初は〈薬〉として扱われていたという話は聞きます。
わたしが子供の頃は、コーラを飲むと歯が解けると親に言われて、あまり飲ませてもらえなかった記憶があります。
年を取った今でも、コーラを飲むと甘さに驚いてしまうこともあり、なんとなく不健康な飲み物ではあるというイメージです。
しかし、ともコーラさんの作る製品は全て無添加の天然由来。
甘さも控えめで、スパイスが多く使われているので、まさに体に良いと感じる味です。
そして、カルピスの様に原液で売られていますので、自分の匙加減で濃さを調整できるというのも利点ですね。
新製品 CRAFT COLA GIN【クラフトコーラジン】
今回、上記のクラフトドリンク界の2つのメーカーさんがコラボをなされました。
誕生したのが「クラフトコーラジン」です。
今回2021年7/19現在、リリースに向けてクラウドファンディングをされていますが、今回、羽田麦酒の野呂さんにサンプルを頂きました。
ありがとうございます😍
では、美味しくいただきましたのでご紹介したいと思います。
ボトルデザイン すぐ飲める嬉しいRTD(Ready to drink)スタイル

今回のデザインはともコーラさんによるものとのことです。
斜めのフォントで大きく製品名、その横に各社のロゴがデザインされており、とてもポップでオシャレなラベルデザインですね。
そして、ジンの世界では最近世界的ブームになっているRTDスタイル。
通常のジンは、アルコール度数40度ほどのスピリッツがボトリングされていて、飲む人が思い思いにストレートで飲んだりトニックで割ったりなどしていましたが、RTDはReady to drinkの名の通り、ソーダなどで割ることなしにそのままボトルから飲めるというものです。
昨今、トニックで割られたRTDジントニックがジンメーカー各社からリリースされており、気軽にジンを楽しめるということでジンブームのさらなる追い風になっています。
今回のクラフトコーラジンもRTDなので、開けたらすぐ飲めるというのがお手軽でとてもありがたいですね。
原材料

内容量 330ml
アルコール分 6.7%
原材料
ジュニパーベリー、食物繊維、オレンジ、レモン、ライム、きび砂糖、コーラナッツ、クローブ、オールスパイス、カルダモン、シナモン、山椒、唐辛子、その他スパイスとなっております。
柑橘、スパイスが程よくブレンドされており、スッキリさわやかなイメージがありますね。
個人的にはきび砂糖がミソだな~と思いまして、きび砂糖はさとうきび由来で、精製しすぎずコクやミネラルなどの天然成分を残してある砂糖です。
甘みを付けるために上白糖などの生成された砂糖を使うのではなく、きび砂糖を使うことによってコクがでるはずですので、甘みも普通のコーラとは感覚が違るのだろうな~と予想です。
色と香り
思ったより色が白いので驚きました。
わたくし、通常のクラフトコーラをそれ程飲んだことがある訳ではありませんが、コーラの色というのはもっと濃いものだと思っていたばかりに、一瞬虚をつかれました。
凄く爽やかな色合いで夏にピッタリだと思います。
香りはまさしくコーラのそれで、何も知らなければちょっと色の薄いコーラだと思って飲んでいました。
テイスティングノート
では、早速頂いてみると…
スパイスと一口に行っても味の方向性は多岐に渡り、辛味、しびれ、甘い風味など多様性があります。
最初に口の中に感じたのは、コーラの風味と、シナモン、オールスパイス、クローブなどの甘い香りを感じさせるスパイス感でした。
そしてそれらのスパイスは同時に生薬の様な香りを感じさせますので、とても体に良さそうな感覚を受けます。
そして、ちょっと口の奥に流し込んでみて舌の奥で感じたのはジュニパー感。つまり、ジンの風味がここで感じられます。
最後に鼻に抜ける風味は、柑橘 / カルダモンや山椒といった爽快感のあるスパイスなどで最後にスーっと抜けていく感じです。
一口飲んで感じたのは、全ての素材のバランスが絶妙に組み立てられていて、コーラとジンという一見遠い2つの種類の飲み物のコラボが見事にハマっているということでした。
舌の味わう部分で味が変化するような、飲んでいてそんな変化を楽しめる出来です。
通常のコーラの様な甘みは無く、あくまでスッキリとした味わいです。
しかし、ゴクゴクと一気に飲むような感じではなく、一口一口を味わいながら口の中での変化を味わいつつ清涼感を感じるといった風情が良いかと思います。
絶賛クラウドファンディング中
クラフトドリンク専門のクラウドファンディングサイト・ふぁんドリさんで、絶賛クラファン開催中です。
期間は7/25までで、まだギリギリ間に合いますので、気になった方はご支援お願いします!↓
https://www.fun-dri.jp/projects/hanedabrewery-tomocola
最後に
今回は、羽田麦酒さんとともコーラさんのコラボによる「クラフトコーラジン」をご紹介させて頂きました。
今までになかったコラボドリンクで、本当に新感覚の味わいです。
この暑い夏、涼を取る為にぜひ体験してみてください。
では、今回もお読みいただき誠にありがとうございました!