前回の記事でグリーンカレーを作りましたが、今回はジンとグリーンカレーの相性はどうなのか?ということで書いていこうと思います。
目次
今回のジン クラフトジン LONEWOLF GIN (ローンウルフジン)
ローンウルフジンは、世界的に有名なスコットランドのクラフビールメーカー“BREWDOG”によって作られている蒸留酒(スピリッツ)です。
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クラフトビール好きの方なら必ず知っているという超カリスマ的存在ですが、ビールのみならず、もの凄くクオリティーの高いジンも作ってます。
わたくしさっとんと嫁はローンウルフジンが好きすぎて、過去記事でも2回ほど書いてます。
あわせてお読みいただけると嬉しいです。
ついに日本上陸!日本では限定各300本の入荷なので購入はお早めに! LONEWOLF GINの新作 CACTUS & LIME / CLOUDY LEMON
ローンウルフジンからまたもや新作が? LONEWOLF PEACH AND PASSIONFRUIT GIN BREWDOG輸入代理店のWhisk-eさん ぜひ輸入ご手配お願いします!
ローンウルフジンの特徴 タイ料理との共通点
今回検証してみたジンはローンウルフからリリースされている4種類のジンですが、使われているボタニカルはオリジナルのローンウルフがベースとされていて、そこからそれぞれに特徴的なボタニカルが使われています。
Ingredients: Juniper, Scots pine, fresh grapefruit peel, fresh lemon peel, coriander seed, cardamom, angelica root, orris root, Thai lemongrass, pink peppercorn, kaffir lime leaf, mace, almond, lavender flower
ローンウルフジンは、コリアンダーやカルダモン、メース(ナツメグ)、ピンクペッパーなどのスパイスが使われていますが、そこにラベンダーのフローラル感、アーモンドの香ばしさと甘みが加えられています。
それらのボタニカル達はローンウルフ以外のクラフトジンでも普通に使われていますが、BREWDOGの個性的な点として、アジア原産の“Thai lemongrass(タイのレモングラス)”、”kaffir lime leaf(バイマックルー(コブミカンの葉))”が使われている所にある。と個人的に思います。
レモングラス:写真は根っこの部分で、とてもさわやかな味がします。
コブミカン:英語ではカフィアライムという名称です。葉っぱの部分がバイマックルーで、タイ料理で煮込む時に一緒に入れることによって、オリエンタルなハーブの味がルーに溶け込みます。
この二つはタイ料理でもメインに使われていて、タイ料理の特徴的な味を作る大きい要素と言えます。
ローンウルフジンのどこかオリエンタルな味わいは、ここからきているのかなと思います。
ということで、同じ特徴的な材料を使って使われるグリーンカレーとローンウルフジンは、ペアリングとしてバッチリでしょう!と思いつき今回の検証をやってみました。
4種類のローンウルフジン 特徴
オリジナルのローンウルフジン
スパイスが前面に出ていますが、味わっていくうちにスパイス感 / オリエンタル感 / 甘み / 香り を感じることができ、バランスが高く保たれていて、さすが基本の一本という感じです。
CLOUDY LEMON クラウディー・レモン
オリジナルのローンウルフジンが作られた後に、そのジンにレモンを漬け込んだものです。
漬け込んだまま蒸留ではなく後から漬け込むという手順ですので、レモンの風味がガツンときます。
4本の中では、さっぱり感が強くキリッとした味わいです。
CACTUS AND LIME カクタス・アンド・ライム
サボテンの実と、サボテンに夜にだけ咲く花”月下美人”がボタニカルとして使われています。
月下美人自体が相当甘みが強いらしいので、甘みが強くなっております。
また、サボテンの瑞々しい香りも特徴的です。
ちなみに、このジンは最近日本に限定300本で入って来て速攻で売り切れていました。
うちの嫁はこのジンが好きすぎて、3本くらい買っておかなかったことを後悔しています。
GUNPOWDER GIN ガンパウダージン
その名の通り、口の中でガツンと衝撃がきます。
ジンの中でもネイビーストレングス系という、アルコール度数が高い種類です。
普通のジンはアルコール度数が40%台ですが、このジンは57%あり、ソーダやトニックで割っても強くアルコールを感じさせます。
また、四川マーボー豆腐に入っているようなシビレ山椒 ”ホアジャオ” も使われているということで、辛みとアルコール度数の相乗効果によって相当インパクトの強い味に仕上げられています。
しかい、セージやディルといった清涼感のあるハーブも加えられているので、それでも爽やかに美味しく飲めるという、とてもバランス感の高い逸品です。
検証した結果
予想通り、ローンウルフジン、すごくマッチングしてました!
4本それぞれをジンソーダとジントニックにして、グリーンカレーとペアリングしてみましたが、それぞれのジンと飲み方が個性を発揮していてとても面白かったです。
ジンソーダはスッキリさわやか、ジントニックは甘めの仕上がりです。
グリーンカレーは、パームシュガーを結構入れることにより一口目は甘さが口に広がって、後から唐辛子の辛みじわじわ来て、鼻にハーブの香りが抜けてくるというような、意外と複雑な構成になっています。
ということで、ペアリングのベストマッチ順にランキングにしてみました。
1. クラウディー・レモン ジントニック | ベストマッチ!グリーンカレーの甘さとトニックの甘みが最初にきて、レモンとレモングラスの風味が最高に合う! |
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2. ローンウルフジン ジントニック | 一口目の甘さがとても良い。レモン風味が弱い分スパイス感が表に出てきて、それもまた相性が良い。 |
3. クラウディー・レモン ジンソーダ | 一番さっぱりのこのジンソーダ。ジンソーダ単体だと若干のレモンの苦みがあるものの、それがカレーの甘みと調和する。 |
4. ガンパウダージン ジントニック | ジントニックで甘いながらもガツンとくる。ホアジャオなどの使われているボタニカルのせいか、鶏肉ととても相性が良い。 |
5. カクタス・アンド・ライム ジントニック | 一番甘みが高い組み合わせ。デザート感がつよい。しかし、カレーの一口目の甘みとは合う。 |
6. ローンウルフジン ジンソーダ | ちょっとサッパリし過ぎで、淡泊すぎるかなと感じる。 |
7. ガンパウダージン ジンソーダ | 一番ドライな味わいの組み合わせ。カレーと調和はしないかな~と。 |
5. カクタス・アンド・ライム ジンソーダ | ジンソーダ単体ではライチの様なフルーティーさがあって相当うまい。しかし、カレーとは合わないと思いました。 |
という訳で、基本的にジントニックが合うかな~と思いました。
そして、クラウディーレモンが圧勝感があります。
カクタスは、やはりジャンルが違うかな~と思いました。次回は、タコスと組み合わせて試してみようかと思います。
最後に
今回は、料理とジンがどのようにマッチするか検証してみました。
個人的な想いとしまして、ジンを飲む人が増えていって皆が思い思いの飲み方をして、こんなに美味しい飲み物なんだ、ということが広まっていってほしいな~と。
ジン自体が物凄く自由度の高いお酒ですので、ボタニカルや飲み方によって色々な料理とペアリングが可能ということを是非皆さんに知ってもらいたいと思い、この様に細かい記事を書きました。
ちょっと細かすぎて伝わりづらいかもな~とも思いましたが。。
シンプルに、ジンはソーダやトニックで割ると本当に色々な料理と調和するお酒です。
もっと気軽に、皆さんがジンを楽しんでいく世の中が理想です~。
ということで、今回もお読み頂き有難うございました。
また、色々なペアリングの提案をしていきますので、よろしくお願いします。