前回の記事では、【セージ】について解説しました。
また、他のスパイス&ハーブについても一覧から確認できますので、そちらもチェックしてもらえると嬉しいです。
今回は、その【セージ】がどんなジンに使われているのかまとめてみました。
※それぞれのジンに、他にも使われているボタニカルを記載してますが、調べられる範囲内で記載してますので、全てではないことをご了承ください。
※日本と海外のジンを紹介しますが、記事を書いている時点で日本で入手できるジンのみご紹介します。
目次
セージが使われているクラフトジン
Boodles Gin ブードルス ジン
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原産国 | イギリス(スコットランド) |
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43度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カシアバーク、キャラウェイシード、ナツメグ、ローズマリー、セージ |
蒸留所 | Greenall’s Distillery |
ウェブサイト | https://www.boodlesgin.com/ |
英元首相のチャーチルなど、そうそうたる面々が属した紳士クラブ:ブードルズクラブがその名の由来です。
チャーチル英国首相も、このジンで作られるマティーニを好んで飲んでいたということで、歴史のある由緒正しいジンです。
「減圧蒸留」という変わった蒸留方法を取られていて、とてもキリとした味わいに仕上げられてます。
香の森 クラフトジン
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原産国 | 日本 |
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47度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、クロモジ枝、レモンピール、トチュウ葉、クロモジ葉、桑の実、杉の葉、カショウ、ショウガ、リコリス、セージ、カルダモン、ローズマリー、ローレル、オレンジピール、クコの実、松の葉、アンジェリカ、シナモン、アニスシード |
蒸留所 | 養命酒製造 |
ウェブサイト | https://www.yomeishu.co.jp/products/4987236006661.html |
香木のクロモジを中心として、日本の森をイメージさせる樹々がボタニカルとして使われている、とても日本らしいジンです。
製造は、養命酒のメーカー・養命酒製造によるものです。
飲んでみると本当に森の中に居る様な感覚に包まれまして、わたし(さっとん)は森に囲まれた家で生まれ育ったので、本当に懐かしい香りがしました。
味はドライながらハーブがとても香り高く、日本ならでは、唯一無二の味をもつこれも美味しいジンですね。
Sabatini Gin サバティーニ ジン
原産国 | イギリス(ボタニカルはイタリア産) |
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41.3度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、コリアンダー、菖蒲、フェンネル、セージ、タイム、オリーブの葉、レモンバーベナ、ラベンダー |
蒸留所 | Thames Distillers |
ウェブサイト | https://www.sabatinigin.com/en/ |
イタリア・トスカーナ地方のサバティーニ・ファミリーの会社:Teccognano S.r.l.によって作られているジンです。
トスカーナ地方の、自身の敷地内や近隣で育てられたボタニカルを使って作られていますが、蒸留作業はイギリスのThames Distillers にて行われています。
フェンネル、タイム、セージなど、地中海地方のハーブが贅沢に使われた、清涼感がありながら心地よい苦みがあるジンです。
Nordes Atlantic Galician Gin ノルデス・アトランティック・ガリシアンジン
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原産国 | スペイン |
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40度 | |
使われているボタニカル |
ガリシア産 セージ、ベイリーフ、レモンバーベナ、ユーカリ、ペパーミント、グラスワート 海外産 ジュニパーベリー、ジンジャー、カルダモン、ハイビスカス、紅茶 |
蒸留所 | Cotswolds Distillery |
ウェブサイト | https://nordesgin.com/en/ |
とても華々しい‘香水’のような香りを持っていますので、ジンをあまり飲んだことがない人は、ジンの概念が書き換えられるような個性的なジンです。
スペインの北西部のガリシア州で作られており、地元産のアルバリーニョ白ワインのからベースのスピリッツが作られています。
ベイリーフ、レモンワートル、セージ、ハイビスカスなど、実に個性的なハーブが使われていますので、本当に香水の様な華やかさを持ちつつ、ぶどうベースということにより甘口に仕上げられたジンです。
Allkemist Gin アルケミスト ジン
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原産国 | スペイン |
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40度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、サンファイア、セージ、バーベナ、マホンカモミール、バラの花びら、マスカットグレープ、バーム、ロックティー、スイートカモミール、タイム、フェンネル、アンジェリカ、カルダモン、コリアンダー、オレンジとレモンの皮、ミント、ペニーロイヤル、シェニール、アグリモニア |
蒸留所 | |
ウェブサイト | https://www.alkkemist.com/# |
スペインはマドリードで作られ、地中海沿岸で採れたボタニカルを贅沢に使っているジンです。
なんと、月の力を蒸留に影響させるため、1か月に1回、満月の晩にのみ蒸留されているというとても謎めいたジンです。
21種類ものボタニカルが使われていますが、4回の蒸溜を繰り返すので味わいはクリアになり、ジン作りにはとても珍しいボタニカルである「マスカット」が含まれることから、唯一無二の味を持つとても美味しいジンに作り上げられています。
Bottega Bacur Dry Gin ボッテガ・バクール ドライジン
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原産国 | イタリア |
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45度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、マートル、セージ、レモンの皮 |
蒸留所 | Bottega S.p.A. |
ウェブサイト | https://www.bottegaspa.com/en/the-collections/gin-en/ |
ワインを醸造した後に残った絞りかすから作られ、イタリア原産の物のみが「グラッパ」と呼ばれる蒸留酒となります。バクールジンを製造しているボッテガ社は、17世紀から続く家族経営の老舗の酒造で、グラッパ作りにおいてはイタリアを代表する存在です。
地中海沿岸のボタニカルが使われており、それらをベーススピリッツに漬け込んだ後、2回の蒸溜を経て完成します。ハーブが香り高く、いかにも地中海の味と言った味わいです。
古代ギリシャ語の ‘BACÛR = 銅’ という意味から名付けられており、銅製のボトルが美しいデザインが特徴的ですね。
最後に
今回は、セージが使われているジンのまとめということで記事を書きました。
セージはヨーロッパ地域、とりわけ地中海沿岸でよく育てられていますので、イタリアやスペイン産のジンに使われていることが多いですね
他のスパイス&ハーブにつきましても同様にまとめてますので、もしよろしかったら、下記一覧からお読み頂けると嬉しいです。
では、今回もお読み頂き有難うございました!