前回の記事では、エスニック料理でおなじみのスパイス【クローブ】について解説しました。
また、他のスパイス&ハーブについても一覧から確認できますので、そちらもチェックしてもらえると嬉しいです。
今回は、その【クローブ】がどんなジンに使われているのかまとめてみました。
※それぞれのジンに、他にも使われているボタニカルを記載してますが、調べられる範囲内で記載してますので、全てではないことをご了承ください。
※日本、海外のジンを紹介しますが、記事を書いている時点で日本で入手できるジンのみご紹介します。
目次
クローブがボタニカルとして使われているジン
Mombasa Club Gin モンバサクラブ ジン
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原産国 | イギリス |
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41.5度 | |
使われているボタニカル | ジュニパーベリー、カシアバーク、アンジェリカルート、コリアンダーシード、クローブ、クミン |
蒸留所 | Thames Distillers |
ウェブサイト | http://mombasagin.com/ |
ケニアの都市・モンバサの名前が付けらていますが、イギリスで作られているジンです。
1885年に創設されて、イギリスからザンジバル島にジンを輸出していたソーシャルクラブからその名前が採られています。
スパイシーなジンを飲みたい時にうってつけのジンです。
Bertha’s Revenge Gin バーサズリベンジ ジン
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原産国 | アイルランド |
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42% | |
使われているボタニカル | ジュニパーベリー、コリアンダー、ビターオレンジ、スイートオレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、リコリス、オリスルート、アンジェリカルート、シナモン、カルダモン、クローブ、クミン、アーモンド、エルダーフラワー、アレクサンダー、スイートウッド |
蒸留所 | BALLYVOLANE’S GIN DISTILLERS |
ウェブサイト | https://ballyvolanespirits.ie/ |
IRISH MILK GINと記載があるように、牛乳から乳脂肪分やカゼインなどを除いた乳清=ホエーから作られています。
味の特徴としましては、ホエーから作られているということでまろやかな味をイメージしますが、スパイスがふんだんに使われていることによりスパイシー寄りの味に仕上げられてます。
Bobby’s Gin ボビーズ ジン
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原産国 | オランダ |
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42度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、コリアンダー、クローブ、クベバペッパー、シナモン、ローズヒップ、フェンネル、レモングラス |
蒸留所 | |
ウェブサイト | https://bobbysdrygin.com/?age-verified=02e6828f7a |
世界的にもジュネーバー蒸留で有名な地域・オランダのスキーダムで作られているジンです。
1950年台に、インドネシア生まれのJacobus Alfons (Bobby)がジュネーバーを作り始め、その時に作られたボトルを、孫のSebastiaanが2010年台に見つけたことからこのジン作りが始まりました。
インドネシアが始まりということもあり、使われているボタニカルはエスニックなものが多く、スパイシーで爽やかな味わいのジンです。
作り手にもそれぞれに物語があり、それに思いを馳せるのもジンの醍醐味ですね。
Hinata Gin ヒナタ ジン
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原産国 | 日本 |
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47度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、日向夏(宮崎産)、ヘベス(宮崎産)、キンカン(宮崎産)、シナモン、カルダモン、コリアンダーシード、カモミール、レモンバーム、クローブ、スペアミント、山椒、ピーマン(宮崎産)、八角 |
蒸留所 | 京屋酒造 |
ウェブサイト | https://shop.kyo-ya.com/ |
創業から180年以上の歴史を持つ、宮崎県の老舗酒造・京屋酒造によって作られています。
地元・宮崎産の日向夏、ヘベス、キンカンといった柑橘系が前面に出ながら、フローラルやスパイス感もある、とても味に広がりのあるジンです。
Ginger Craft Gin ジンジャークラフトジン
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原産国 | 日本 |
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45度 | |
使われているボタニカル |
ショウガ(新ショウガ)をメインに、クローブやカーブチーなどその他5種 |
蒸留所 | 石川酒造場 |
ウェブサイト | https://ishikawa-syuzojo.net/SHOP/s2.html |
沖縄県の老舗の泡盛酒造によって作られた、泡盛ベースのジンです。
ショウガがメインになっているので、ジンジャーエールやコーラなどで割って、肉料理と一緒に食べるのがオススメとのこと。
確かに、ショウガやクローブなどの薬効成分があるボタニカルがつかわれているので、コーラで割るとクラフトコーラの様な感覚になりとても美味しかったです。
Bathtub Gin バスタブ ジン
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原産国 | イギリス |
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43.3度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、オレンジピール、コリアンダー、クローブ、カルダモン、カシアバーク |
蒸留所 | |
ウェブサイト | https://ableforths.com/products/bathtub-gin |
「コンパウンドジン」と呼ばれる種類のジンで、ベーススピリッツにボタニカルを漬け込み、再蒸留することなく糖分などを加えることによって作られたジンを指します。
漬け込んで蒸留しないことによって、ボタニカルのフレッシュな味わいを残すことができます。
19世紀の蒸留が制限された時代に、自宅のバスタブで漬け込んで作られたようなジンが存在してましたので、バスタブジンの名前の由来もそこからきています。
使われているボタニカルの種類は多くないものの、ジュニパーの風味、スパイス、柑橘感がバランスが取れていて、とても美味しいジンです。
Scapegrace Gin スケープグレース ジン
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原産国 | ニュージーランド |
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43.3度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、オレンジピール、レモンピール、コリアンダーシード、カルダモン、ナツメグ、クローブ、アンジェリカルート、オリスルート、リコリスルート、カシアバーク、シナモン |
蒸留所 | Scapegrace Distillery |
ウェブサイト | https://scapegracedistillery.com/product.php |
2人の青年によって作られた蒸留所ですが、元々お互いが知り合いだった訳ではなく、姉妹が結婚したことによって義理の兄弟になったことから、共にジン作りを始めたそうです。
19世紀に作られた古い銅製の蒸留器によって蒸留され、ニュージーランドの南アルプスの綺麗な水を使って作られているジンです。
なんと、その水はアルプスのギザギザの岩の間に80年間も保持されていて、最終的に涌き水となって流れてくるものだそうなので、本当に綺麗で済んだ水とのことです。
ジン自体は、物凄くクリアでボタニカルのバランスが取れた様な、世界中で絶賛されているジンです。
最後に
今回は、クローブが使われているジンのまとめということで記事を書きました。
かなり風味の個性が強いスパイスなのでボタニカルとしては使い所は難しそうですが、クローブが使われているジンはその個性をうまく生かしたものばかりです。
他のスパイス&ハーブにつきましても同様にまとめてますので、もしよろしかったら、下記一覧からお読み頂けると嬉しいです。
では、今回もお読み頂き有難うございました!