今回の記事では、タイ料理やハーブティーでおなじみのハーブ、レモングラスについて解説していきます。
目次
レモングラスとは
英語表記:Lemon grass
インドや東南アジアを原産とするイネ科の多年草植物で、1mくらいの高さまで育ちます。
上記写真で見えるのは葉っぱの部分で、この部分は主にハーブティーなどに使われたりします。
下記が茎の部分ですが、タイ料理に使われるものは茎の部分が多いですね。
また、粉末にして風味付けとして料理に利用されたり、エッセンスを抽出してアロマオイルを精製することもできます。
レモングラスの歴史
一説によると、古代ギリシャや古代ローマ時代にはすでに人間の手によって使われており、エッセンスを抽出して製油されたオイルに活用されていたとのことです。
また、数千年前から、インドやスリランカなどのアジアの地域でハーブティーの材料として使われてきました。
他の利用方法として、古代インド時代にアーユルヴェーダの製油の原料として使われたり、17世紀にフィリピンで栽培が活発になり、香水の原料として各国に輸出されていたりなどもしました。
レモングラスの香り・効用
レモンと同じ「シトラール」という芳香成分が含まれているので、レモンの様な爽やかな香りがします。
その香りの効果として、リラクゼーション作用や疲労回復といったものが挙げられます。
また、消化不良や胃痛にも良いとされていたり、抗菌作用もあるので口臭予防にも役立ちます。
人体への効能以外にも使用方法があり、蚊や虫を遠ざける成分を含んでいることから、虫除け用のスプレー、石鹸、キャンドルなどにも使われています。
料理やハーブティーに使われるイメージの多いハーブですが、アロマオイルや香水の原料にもなるなど、幅広く使うことのできる優れもののハーブです。
家庭菜園にもオススメ
レモングラスは日本の気候でもグングン育ちます。
冬の間だけ室内に入れる必要はありますが、プランターなどに植えて水やりを欠かさなければ、かなりの勢いで育っていきます。
ベランダに置いておいて、育ったら葉っぱの部分を切って天日干しすれば、いつでもハーブティーに使える茶葉が出来上がります。
また、茎の部分はタイ料理などに使え冷凍保存も可能ですので、家庭菜園が趣味の方にもかなりオススメできます。
もしよかったら是非トライしてみてください。
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レモングラスの味と使われている料理
イメージとしてレモンの様に酸味が強い味と思われがちですが、実際は酸味は控えめで、レモンの爽やかでフレッシュな風味を強く感じます。
トムヤムクン
レモングラスを多用する料理と言えばタイ料理。
その中でも、レモングラスの風味が最も分かり易い料理がトムヤムクンでしょう。
トム=煮る、ヤム=混ぜる、クン=エビという意味で、エビのスープ料理になります。
チキンスープなどのベースのスープに、タイのショウガやコブミカンの葉、レモングラスなどのハーブを入れて煮込んで作られる、スープながら爽やかな風味を持った南国風の味になります。
ガイヤーン(タイ風焼き鳥)などの肉料理
やはりこちらもタイ料理なでのアジア料理になりますが、肉にレモングラスなどのハーブやスパイスをすり込んで焼くと、とても清涼感のある美味しい香草スパイス焼きが出来上がります。
フォー
こちらはベトナム料理になりますが、米からできた麺で作られたベトナムのヌードル料理です。
スープにレモングラスの風味を付けると、より一層香り高い味わいになります。
ハーブティー
レモングラスの主な使い方として、ハーブティーに使うというのも王道です。
シンプルにレモングラスの葉をポットに入れて数分間蒸らせば出来上がります。
リラックス効果がありますので、仕事中の一息なでにとても良いですね。
他にも、ミントなどの他ハーブと一緒にブレンドするなどするのもとても楽しいので、オススメです。
最後に
主にタイなどのアジア料理に使われるハーブ、レモングラス。
また、ハーブティーやアロマオイルでもおなじみで、そのリラックス効果が絶大です。
葉っぱの部分をお湯で蒸らすだけでハーブティーになり、レモングラスの香りを楽しめますので、気になった方は是非ご購入してみてください。
では、次の記事では、レモングラスが使われているジンを紹介していきたいと思います。
また、他のスパイス&ハーブについても解説しておりますので、下記一覧のページからチェックしていただけるととても嬉しいです。
今回もお読み頂き有難うございました!