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ハーブについて

スパイス&ハーブ解説 【バジル】イタリア料理に欠かせないハーブ

さっとん
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こんにちは。さっとんです。

今回の記事では、特にイタリア料理でお馴染み【バジル】について解説していきます。

バジルとは

英語表記 Basil

和名 メボウキ

バジルは沢山の品種が存在しますが、今回は、一般的に流通している上記写真の様な「スイートバジル」についてご紹介します。スイートバジルの他にも、「タイバジル」や「ホーリーバジル」などのエスニック料理に使われるものにつきましては、またいつかの機会に記事を書かせて頂きます。

イタリア料理ではお馴染みですが、例えば、マルゲリータピザの上に乗っていたり、バジルをすり潰したジェノベーゼソースなどだったりと、日本人にもとても頻繁に見ることの多いハーブですね。

シソ科の一種で、温暖な地中海地方では1年中その葉が育ち続けますが、日本の様に冬がある地域では越冬ができないので、地域によって収穫時期が変わってきます。

バジルの歴史

5000年程前から、インドでアーユルヴェーダに用いられていました(この時代は、スイートバジルではない別の品種のバジルです)。

その後エジプトにも伝来して、古代エジプト時代に王族のミイラの防腐用として用いられていたという記録があります。また、バジルは聖なるハーブとしても扱われ、天国に行けるように死者のお供え物としても意味も持っていました。

地中海沿岸にも伝わると、古代ローマ / 古代ギリシャ時代には王族の間で流行して、そのことから「王様のハーブ:basilikon phuton」とも呼ばれるようになりました。主に、膏薬(塗り薬)やハーブバス用として用いられていたそうです。また、高い位の役人たちが消臭用に身に着けて外出していました。

その後は一般的に料理でも使われ、「おもてなし」の心の象徴という意味で扱われるようになりました。

日本にも江戸時代の頃に伝来しており、その種子を水に浸して寒天状にした後に、目に入れて目のゴミを取っていたということから、「メボウキ」という和名が付けられています。

バジルの香り 効能

バジルはとても香り高く、その爽やかで甘い香りが特徴的です。

リナロールという成分を持っていて、その成分は神経系を鎮める作用がありますので、リラックスに効果に効果を発揮します。

殺菌 / 抗菌作用もあり、咳や気管支炎等に効く解熱鎮痛剤として使われたり、塗り薬にも配合されたりしています。香り高さと抗菌作用がある点から、古くに身分の高い人が持ち歩いていたということもうなづけますね。

また、胃腸の活動を正常にするという効能を持ち、胃を健康に保ちたいのであればバジルを積極的に採るのがオススメです。

そして、ハエや蚊を寄せ付けない虫除けの効果もありますので、家庭菜園で育てるのにも非常に良いですね。

バジルの味と使われている料理

甘く爽やかな風味を持ち、ほのかな苦みもあります。

バジルの他の種類、例えば、ホーリーバジルやタイバジルなどはタイ料理にもふんだんに使用されますが、今回はスイートバジルにのみ焦点を絞ってご紹介していきます。

マルゲリータピザ

シンプルなトマトソースとチーズを乗せて焼いたピザ:マルゲリータは、イタリアンピザの中でも人気の高い一品ですが、生のバジルの葉があしらわれているものを多く見かますよね。

トマトとバジルの相性は非常に良く、トマトが持つ酸味と甘み、チーズの濃厚さに爽やかな風味を添えるものとして大きな役割を持っています。

カプレーゼ

前述のマルゲリータと同様ですが、トマト、チーズ、バジルの組み合わせは鉄板です。ピザの様に焼かなくても、簡単に美味しくなってしまう究極の組み合わせですね。

モッツァレラチーズを使いオリーブオイルと少量の塩をかけるだけでできる、イタリアではサラダとして扱われている料理です。

本当に、イタリア人はトマトとハーブの使い方が絶妙です。

ジェノベーゼソース

生のバジルの葉をすり潰して、ニンニク、オリーブオイル、松の実、粉チーズなどと一緒にミキサーにかけると、様々な量に使えるバジルのソース:ジェノベーゼソースが出来上がります。

パスタに使われるのが一般的に知られていますが、ゆでたジャガイモにあえたりなども美味しく、作っておくと色々な場面で使えるソースです。

ハーブティー

料理に使われることが多いイメージのバジルですが、実は、ハーブティーにして飲んでもとても美味しいんです。

フレッシュなバジルの葉を5-6枚ポットに入れてお湯を注げば簡単に完成します。苦みは強くなく、とても爽快な風味がお湯に溶けだします。

余ったら天日干しをしてドライリーフにするのも良いですね。若干風味は落ちるものの、爽やかながらまろやかにもなります。

最後に

今回の記事ではバジルについて解説させて頂きました。

イタリア料理にはかかせない、とても爽やかな良い風味を持つハーブですね。

あまり手をかけずともすくすく育ちますので、苗とプランターを用意を用意して家庭菜園で育てるのもとても楽しいです。

では、次の記事では、バジルが使われているジンを紹介していきたいと思います。

他のスパイス&ハーブについても解説しておりますので、下記一覧のページからチェックしていただけるととても嬉しいです。

今回もお読み頂き有難うございました!
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ABOUT ME
さっとん
嫁と共にクラフトジン沼にハマっているアラフォー料理男子。 2人でジンを買い続けて、家のコレクションはついに200本超え。 カレーも好きで、日々、スパイスカレー作りや、スパイス・ハーブにてついても研究してます。
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