前回の記事では、【ナツメグ】について解説しました。
また、他のスパイス&ハーブについても一覧から確認できますので、そちらもチェックしてもらえると嬉しいです。
今回は、その【ナツメグ】がどんなジンに使われているのかまとめてみました。
※それぞれのジンに、他にも使われているボタニカルを記載してますが、調べられる範囲内で記載してますので、全てではないことをご了承ください。
※日本と海外のジンを紹介しますが、記事を書いている時点で日本で入手できるジンのみご紹介します。
目次
ナツメグが使われているクラフトジン
G’vine Floriason ジーヴァイン フロレゾン
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原産国 | フランス |
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40度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、カルダモン、コリアンダー、クベバペッパー、リコリス、ナツメグ、ジンジャー |
蒸留所 | EuroWineGate |
ウェブサイト | https://www.maisonvillevert.com/en/premium-spirits-distributor/g-vine/ |
フランスのジンで、ベーススピリッツがぶどうから作られるという珍しいジンです。
使われている品種は、コニャック産ぶどうの「ユニ・ブラン」という品種。
‘floriason’は日本語で’開花’や’全盛’と言った意味を指しますので、春の時期の満開のブドウ園を連想させるような、華やかで柔らかな味を持っています。
ユニ・ブランの花や果実を、途中ボタニカルに漬け込みながら4回蒸留して作り上げられますので、とても繊細で上品な味に仕上がってます。
Citadelle Gin シタデルジン
原産国 | フランス |
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44度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、アーモンド、アンジェリカ、カルダモン、カシア、シナモン、コリアンダー、クベバペッパー、クミン、フェンネル、ギニアショウガ、ジュニパー、レモン、ナツメグ、オレンジ、オリスルート、セイバリー、スターアニス、バイオレット |
蒸留所 | The Citadelle Distillery |
ウェブサイト | http://citadellegin.com/ |
フランスのコニャック作りの老舗、コニャック・フェラン社によって作られたジン。
ベーススピリッツにもこだわりがあり、カペット種と呼ばれる小麦を使用。
蒸留も3回行われ、デリケートな味わいのジンに作り上げられています。
Portobello Road Gin ポートベロロード ジン
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原産国 | イギリス |
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42度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、オリスルート、レモンピール、オレンジピール、リコリスルート、カシアバーク、ナツメグ |
蒸留所 | The Thames Distillery |
ウェブサイト | https://www.portobelloroadgin.com/ |
ラベルに記載がありますが、ロンドンの中心地:ノッティングヒルのPortbello Road 171という住所に、Portbello starという老舗のバーがありますが、そこで働いていたバーテンダー3人によって作りあげられました。
現在は、Portbello Road 186にその本拠地を移動して、The Distillery という4階建ての建物がロンドンのジンラバーのメッカになっています。
そこでは、ホテルやレストランが併設されていたり、ジンの蒸留体験やマスタークラスを取得できたりと、素晴らしいジンの体験をできるとのことです。
味は、ロンドンドライジンの典型で、すっきりした味わいながら柑橘を味わえる、とてもクオリティーの高い一本です。
Boodles Gin ブードルス ジン
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原産国 | イギリス(スコットランド) |
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43度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カシアバーク、キャラウェイシード、ナツメグ、ローズマリー、セージ |
蒸留所 | Greenall’s Distillery |
ウェブサイト | https://www.boodlesgin.com/ |
英元首相のチャーチルなど、そうそうたる面々が属した紳士クラブ:ブードルズクラブがその名の由来です。
チャーチル英国首相も、このジンで作られるマティーニを好んで飲んでいたということで、歴史のある由緒正しいジンです。
「減圧蒸留」という変わった蒸留方法を取られていて、とてもキリとした味わいに仕上げられてます。
Blue Bottle Gin ブルーボトル ジン
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原産国 | ガーンジー(英国王室領) |
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47度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、コリアンダー、クベバペッパー、カルダモン、ナツメグ、レモンピール、オレンジピール、ハリエニシダの花 |
蒸留所 | Three Fingers Distillery |
ウェブサイト | https://www.bluebottlegin.gg/ |
フランスと英国の間のイギリス海峡にある小さな島国、ガーンジーにて作られています。
ヨーロッパにある国ですがEUに加盟してなく、また、国家元首はイギリスのエリザベス女王となってますがイギリス議会の影響を受けない自治区というとても不思議な国です。
マメ科マメ亜科に分類される珍しい植物の一種、ハリエニシダの花がボタニカルとして使われています。
華やかさ、柑橘のフレッシュさ、スパイシーさが見事にバランスの取れている、とても丁寧に作られているジンです。
Hayman’s London Dry Gin ヘイマンズ ロンドンドライジン
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原産国 | イギリス |
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度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパーベリー、コリアンダー、レモンピール、オレンジピール、アンジェリカルート、シナモン、カシアバーク、リコリス、ナツメグ、オリスルート |
蒸留所 | the Hayman Distillery |
ウェブサイト | https://www.haymansgin.com/our-10-botanicals/ |
世界的に有名なビフィータージンの生みの親、ジェームズ・バローがその晩年1876年に創業した蒸留所が「the Hayman Distillery」です。
その後、ジェームズ・バローのひ孫であるクリストファー・ヘイマンが蒸留所を受け継ぎ、150年以上の間、ファミリービジネスとしてこのヘイマンズジンが作られ続けています。
古くからのレシピを守り続けているとのことで、その工程は、丸一日の間ボタニカルをベーススピリッツに漬け込んで、その後8時間かけて蒸留するという長い時間をかけて丁寧になされてます。
味はロンドンドライジンの王道で、柑橘さとスパイシーさを持ち合わせながらドライな味わいの素晴らしいジンです。
Sacred Gin セイクレッド ジン
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原産国 | イギリス |
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度 | |
使われているボタニカル |
ジュニパー、カルダモン、ナツメグ、フランキンセンス (オリバナム/乳香) 、その他 |
蒸留所 | the Hayman Distillery |
ウェブサイト | https://www.haymansgin.com/our-10-botanicals/ |
ロンドン生まれロンドン育ちのイアン・ハートという蒸留士によって作られているジンです。
イアンは、ケンブリッジ大学で自然科学の学位を取得した様な人物で、またウォールストリートでトレーダーとして働いていたこともあり、そのアプローチはとても数学的、科学的です。
蒸留方法もとても科学的で、蒸留を「減圧蒸留式」という方法で行われています。
減圧蒸留装置によって100℃より低い温度で沸騰させることができるため、原材料から雑味を出さないでエッセンスを抽出できます。
ボタニカルもとてもバランスが良くまとまっており、香木を焚いた煙の香りと言われる、フランキンセンスがこのジンの名前を表しておりとても特徴的です。
セイクレッドジンは、他にも色々なフレーバーのジンをリリースしてますが、通常の10倍のジュニパーベリーを使用したジンなども作っていたりと、とても面白い銘柄です。
最後に
今回は、クローブが使われているジンのまとめということで記事を書きました。
ナツメグを使うことによって少々のスパイシーさと甘い風味を付けられますので、ジンに深みを付けるために使う蒸留所も多いですね。
他のスパイス&ハーブにつきましても同様にまとめてますので、もしよろしかったら、下記一覧からお読み頂けると嬉しいです。
では、今回もお読み頂き有難うございました!