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スパイス&ハーブ解説 【ジュニパーベリー】ジン作りに必須の原料 料理にも使われたりもします

さっとん
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こんにちは。さっとんです。

今回の記事では、ジンに入っていなければならない必須の原料・ジュニパーベリーについて解説します。

ジンの原料としての用途以外にも、料理や薬用としての使われ方についても言及していきます。

ベリーという言葉が名前に付いていますが、いわゆるベリーの様にジャムやスイーツ等に使われるわけではなく、スパイスやハーブの様な使われ方をします

ジュニパーベリーとは

英語表記:Juniper Berry

和名:セイヨウネズ

ジュニパーはヒノキ科の仲間で、低木として育ち、最大で10メートルくらいの大きさまで育つ木です。

その木に成るのがジュニパーベリーです。

こちらが収穫されたジュニパベリーですね。生や乾燥させた状態で市場に出てきます。

ジンに必須の材料として使われていますが、意外と料理の素材としても登場したり、木や枝が燃料として使われるなど、用途はさまざまです。

ジュニパーベリーの歴史

最も古い言い伝えとして、紀元前1500以前のエジプトで、ジュニパーベリーはサナダムシの治療に使われていたとされています。

また、ジュニパーの枝や幹は、紀元前の時代から建材や燃料として使われていました。

そして、肉や魚の保存のために、枝を燃やして燻製用の木材としても使われていたそうです。

その後、古代ギリシャではアスリートの強壮剤としても用いられるようになり、薬用として普及してきます。

中央ヨーロッパでは、腸チフスやコレラやペストなどの治療に効くとされ重宝されてきました。

他にも、ジュニパーベリーを燃やしたその煙が魔除けとしての効果を持つとのことで、古代ギリシャに限らずアメリカ先住民などにとっても、宗教儀式的な使われ方もされてました。

ジュニパーベリーはジンの原料としての用途が最も有名ですが、ジンの原型が誕生したのが1500-1600年頃のオランダで、【ジュネヴァ】と呼ばれる蒸留酒がそれにあたります。

しかし、それに先駆けて11世紀頃にはイタリアにジュニパーベリーのスピリッツがあったという説もあり、ジンの起源については今なお議論が続いています。

その後、1600年台後半にオランダからイギリス国王となったウイリアムⅢ世が、オランダのジュネヴァをイギリスでも流行らせようとして尽力して、イギリスでもジンの蒸留がさかんになったという歴史があります。

ジュニパーベリーの香りと効能

ジュニパーベリーは、眠気を覚まさせる様なシャープな香りを持ってますので、精神を浄化して停滞している気持ちを活性化させる効能があります。

また、ウッディーで松ヤニのような香りを持つことから、男性用の香水に用いられたりもします。

ハーブティーにも使われますが、腎臓や泌尿器系に働きかけ解毒作用があるので、デトックスやむくみにもとても効果があります。

ダイエット用のハーブとしてもジュニパーはとても有名ですね。

ジュニパーベリーの味と使われる料理

ジュニパーベリー自体は、味を楽しむというよりも、その風味や香りを楽しむという素材です。

皮にはほのかな甘みがありますが、噛むと中から苦みが出てきます。そして、最終的に胡椒のようなスパイシーさが感じられるという味ですね。

ベリーと名前についていますが、他のベリー系と違って甘酸っぱさはほぼありません。

味のクセが強いので、それ自体で食べるということはほとんどなく食材の風味付けとして登場します。

ジビエ

狩猟で得た、野生動物の肉を使った料理がジビエです。

イノシシやシカやクマなど、ジビエ料理を提供するレストランも最近では増えてきました。

意外に思われるかもしれませんが、ジビエの世界ではジュニパーは割と使われます。

やはり野生動物というと肉の臭みが強く、肉にジュニパニーをまぶすことによってマスキングして肉の獣臭さを取るという効果があります。

ジビエに限らずですが、肉料理の臭み消しとしてジュニパーベリーは非常に役に立ちます。

ザワークラウトやピクルスなどの発酵食品

キャベツを刻んで、スパイスや塩を混ぜて発酵させたものをザワークラウトと呼びます。

またピクルスは、きゅうりなどの野菜を、酢(または塩水)とハーブ・スパイス類に漬け込んだものを指します。

どちらも、キャラウェイやローリエなどのハーブで風味を付けたりすると味に奥行きがでて美味しくなります。

ジュニパーベリーを混ぜるとジュニパーの独特の風味が付きますので、とてもオススメです。

ハーブティー

 

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リフレッシュ効果やデトックス作用もありますので、ハーブティーにも使用されます。

ジュニパーのみでもOKですが、カモミールやローズマリーとのブレンドがオススメになります。

ジンの原料

もちろん、ジンの香り付けの要素としてジュニパーベリーは外せません。

使われている素材に関してのみ言えば、ジュニパベリーが使われていることがジンであることの必須条件となりますが、逆を返せば、ジュニパー以外の素材は何でもOKというのがジンのとても面白い点です。

ジュニパーの分量やどのくらいジュニパー風味を際立たせるかは、それぞれの酒造の蒸留方法によりますが、全てのジンにはジュニパー風味が付いています。

最後に

ジンに欠かせない原料ジュニパー

様々な効能があり、アロマなど他の分野でも幅広く使えるスパイスです。

ドライのジュニパーベリーにお湯を注ぐだけで、ジュニパーの味を実感できるハーブティーが出来上がりますので、もしよろしければドライのジュニパーベリーを購入してみてください。


では、次の記事では、ジュニパーの味を特に実感できるジンを紹介していきたいと思います。

また、他のスパイス&ハーブについても解説しておりますので、下記一覧のページからチェックしていただけるととても嬉しいです。

今回もお読み頂き有難うございました!

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ABOUT ME
さっとん
嫁と共にクラフトジン沼にハマっているアラフォー料理男子。 2人でジンを買い続けて、家のコレクションはついに200本超え。 カレーも好きで、日々、スパイスカレー作りや、スパイス・ハーブにてついても研究してます。
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