こんにちは、さっとんです。
ジンにハマりかけているけど、どこで情報を手に入れたらいいかわからないという方は結構いらっしゃると思います。
かく言うわたくしさっとんも、昨年夏ごろにクラフトジンの魅力に魅入られてからというもの、インターネットから断片断片で情報を得てきましたがとても苦労したものです。
どうにか網羅的にジンのことを知りたいな~とずっと思ってました。
そんな時に、一番勉強になったのはズバリ”本”です。
ネットでも情報がいくらでも落ちているこのご時世に物凄く古典的な方法ですが、ほぼ知識がない状態から色々な知識を得るのに非常に有効的でした。
一般的なスピリッツ(他にもラムやウォッカなでど)やカクテルについての本は数あれど、ただジンのみに特化して書かれた本はそうざらにないものです。
ジンのみに特化している本ということで、著者や編集者達のジン愛が溢れ出ていることを感じられる良書ばかりです。
では、我が家でも相当にお世話になりました、これぞという3冊を紹介させて頂きたいと思います。
それぞれの本について、この本の「役に立った」「これが便利」等、個人的に感じた特徴を紹介します。
アマゾンのリンクも張っておきますので、気になる方はそちらもチェックしてみてもらえると幸いです。
世界と日本のジンを知る辞典
ホテルバーテンダー:荒井成次朗さんによって監修された本書。
約70種以上のジンが紹介されていますが、その他にもバーテンダーという視点から色々な事が書かれています。
・ジンが作られている国別に紹介されている。
イギリスから始まりますが、その後は地理的に近いヨーロッパに移っていき、国別に順番に紹介されていくので、「あ、このジンもこの国か」など、区分分けがしやすいです。
・テイスティングノートのパラメーター表が載っている
「ジュニパーベリーの香り」「ボタニカルの香り」「フルーティの香り」のパラメーターがあり、それぞれ1~9段階評価されています。
荒井氏の独断とのことですが、実際に飲んでみるとその通りだと感じることが多いです。
自分のジンの好みを知っていけば、このパラメーターを見て次に何を飲んでみたいのかを判断することができますので重宝しました。
・スタンダードジンの紹介が分かり易い
ボンベイ・サファイヤやタンカレーなど、スタンダードなジンの説明が書かれています。
色々なバーで日常的に使われているジンについての説明は、さすがバーテンダーだなと思いました。
・カクテルのレシピも載っている
一般的に、クラフトジンはジン自体の個性が強く、バーテンダーの個性よりもお酒自体の個性が全面にでてきてしまうので、敬遠するバーテンダーも多いとのこと。
しかし、荒井さんは、個性の強いクラフトジンを使ってジントニックやマティーニを作り、それぞれにどのジンが合うかを説明してくれます。
自宅でもクラフトジンを使ってカクテルを作る際に、どのジンをチョイスしたらいいかの指標を示してくれるのでとても助かります。
また、スタンダードカクテル以外にもクラフトジンを使った創作カクテルも紹介されています。
・クラフトジンに合うおつまみのレシピも掲載されている
おしゃれなビストロにあるようなおつまみのレシピが9品分紹介されてます。
これを作ってクラフトジンと合わせられたら、宅飲みもかなり特別ものとなりそうな、それほどおしゃれな一品達です。
Ginのすべて
二冊目はこちら。
ジン研究家のきたおかろっきさんによって書かれた一冊です。
こちらは、個人的には読み物として相当に楽しめました。
・ジンの定義、蒸留方法、ボタニカルについての説明が詳しく書かれている。
わたくしサットンも最初の内は、ジンの味はイメージできても、そのお酒はがどうやって作られたらジンと呼ばれるのかは知りませんでした。
この本によってジンの定義がを詳しく知ることができます。
また、蒸留方法も詳しく図解されていて、蒸留器の部位の細かい説明や断面図なども載っています。
そして、主となるジュニパーベリーの他にも数種類のボタニカルの説明があります。
・ジンの種類・歴史が詳しく書かれている
ジンと一言で言っても、製法 / 配合量などにより区分分けがされてます。
その区分分けも歴史的背景が密接に関わっており、その時代時代を反映したジンの製法が採られています。
現代では、どのような製法も可能ですが、以前までは法律や社会状況・採用される材料などがジンの製法にも影響を及ぼしてました。
歴史好きの方であれば、ジンが歴史と共にどの様な歩みをしてきたかという知識を得ることもジンの楽しみ方の一つとしてオススメです。
・ジャパニーズクラフトジンについても詳しく知ることができる。
以前にも当ブログで紹介させてもらいましたが、季の美の京都蒸留所、桜尾の中国醸造など、日本の蒸留所の中の様子が写真で紹介され、各蒸留所でジンをお作りになられている方々のインタビューも掲載されています。
それぞれの蒸留所のこだわりが素晴らしく、ジャパニーズクラフトジンの個性的な側面も知れてとても興味深いです。
・カクテルとおつまみのレシピが紹介されている。
前述の”世界と日本のジンを知る辞典”に比べると掲載数は少ないながらも、レシピも為になります。
・ジンレビューも勉強になる。
111種類のクラフトジンが紹介されています。
また、味のテイスティングノートも、Dry / Sweet / Herbal / Floral の四4点のパラメーターで構成されています。こちらは段階評価形式ではなく、グラフで表示されてます。
この本のテイスティングノートも、我が家で新しいジンを購入するときに、大変参考とさせていただきました。
ジン大全 COMPLETE BOOK OF GIN
こちらの本は、日本ジン協会によって監修されており、本というより辞典レベルです。
全272ページ、5判と、かなり分厚く大きな本です。
値段も5,000円 + 税と、相当思い切らなければなかなか購入できない金額です。
わたくしさっとんも、流石にこの本はまだ手を出せないかな~と思いつついずれは欲しいとは思っていましたが、以前の記事で書いたBar Copainさんにこの本が置いてあり、一度目にして購入する決心を固めました。
ジンについての知識がかなりやばいことになっているバーテンダーのジェーニャさんの一押しの本ということもあり、ポチってしまいました。
ジェーニャさんも、この本を読まれて相当勉強になったとのこと。
以前に書いた記事もお読みになってもらえると嬉しいです。
では、本の内容紹介をしていきたいと思います。
・ジンの基礎知識 / 歴史が学べる
ジンについての初歩的な知識を学ぶことができます。
・ジンの銘柄紹介
ここが圧巻!!173種のジンについての説明が掲載されてます。
一本のボトルの説明につき1-2ページが割かれていますので、かなり読みごたえもあります。
テイスティングノートとしまして、Yes or No形式で段階評価などありませんが、ジュニパー / スパイシー / フルーティー / 柑橘系 / ハーブ系 / フローラル / 芳香性 の7種類もの項目があります。
使われているボタニカルの情報も詳しく書かれてます。
・ジャパニーズクラフトジンも詳細に説明されている
17種類のジャパニーズクラフトジンが紹介されてます。
しかも、1ボトルにつき2ページが割かれてあり、それぞれのジンの製法やそのジンに合った飲み方の推奨もされてます。
日本のジンというと焼酎ベースや日本酒ベースが多いということもあり、ジントニック用に購入するのも難しいものですが、他の方法も色々とおすすめしてくれてますので、我が家ではジャパニーズクラフトジンを購入する際にとても助かってます。
・カクテルのレシピもある
こちらは、写真も少なく文章のみということで、普通の料理用のレシピのような感じを受けますが、一覧として見易いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
我が家では、ジンについて調べものをしている時は、どの様なことを知りたいかにより3冊を読みつつ情報を得てます。
3冊とも違う視点からジンについて説明されていますので、どれが一番良い悪いではなく、それぞれの面白さがあります。
個人的には、下記の様に調べている感じです。
世界と日本のジンを知る辞典…バーテンダーによる監修ということが特徴的
・各ジンの味の特徴を、パラメーター別により細かく知りたい。
・カクテルを作る際、また、合うおつまみを知りたい。
ジンのすべて…製法など、ジンができるまでの詳細が圧倒的
・ジンの製法・歴史など、1ボトル毎ではなくジンについての包括的・論理的なことを知りたい。
・蒸留所内部の写真も豊富なので、読み物としてとても楽しい。
ジン大全 …ジン1本1本のレビューを調べる時はこれ
・購入したいボトルがあるある時はこの本ををチェックしてます。また、レビューを読むことによっても、かなり購買欲をそそられます。
・それぞれのジンに使われているボタニカルを知りたい。
ジンについてもっと知識を深めたいと思われている方は、ぜひご購入をオススメしい3冊です。
ダイレクトに出版社をチェック、もしくはわたしのアマゾンのリンクからでもいいのでチェックしてみてください。
ということで、今回の記事を示されてもらいたいと思います。
皆様がジンライフをより楽しむために、少しでも参考になればとても嬉しいです。
では、今回も最後までお読み頂き有難うございました!