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スパイス&ハーブ解説 【ローズマリー】とても香り高く頭脳明晰になるとされるハーブ

さっとん
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こんにちは。さっとんです。

今回の記事では、ハーブ・ローズマリーについて解説していきます。

ローズマリーとは

英語表記 Rosemary

和名 マンネンロウ


シソ科の常緑性低木で、トゲの様な葉と、白 / ピンク / 紫 / 青などの色の花々を咲かせる地中海地方を原産としたハーブです。

ラテン語のros marinus(「海のしずく」の意味)が語源である通り、海の付近で一番よく育つと言われますが、乾燥にも非常に強く温暖な気候の場所で生育します。

生のままで風味豊かに、また、乾燥させても多少風味は落ちますがハーブとして使えます。

ローズマリーの歴史

最古の発見で、紀元前3000年くらいのエジプトのお墓から出土されたとあり、その後も何千年もの間、死者のお墓にローズマリーを備えるという風習が、ヨーロッパやオーストラリアなどで見受けられています。

紀元前500年くらいの古代ギリシャやローマになると、医療用に使われていたという記録が残っています。
記憶力が良くなる効用があると考えられて、9世紀頃の古代ギリシャやローマ時代、学生が記憶力を上げるためにローズマリーで花輪を作って頭にかぶっていたそうです。

また同じような意味から、結婚式の参列者たちがその結婚式の素晴らしさを忘れないために、ローズマリーの小枝を持って参列するという風習もあったそうです。

医療用としては、不安の緩和や消化促進などの用途で使われていました。

中世になると、ローズマリーに魔除けの効果があると考えられ、枕の下に潜ませて邪悪を寄せ付けさせないという使われ方もしました。

現代でも、料理用ハーブとして使われたりアロマオイルに用いられるなど、とても多様な場面で使用されています。

ローズマリーの香りと効用

フレッシュで清々しいグリーンの香りを持ち、そのフレッシュさはハーブの中でもかなり強い部類に入ります。

歴史的にも記憶力向上に使われていましたが、科学的にもその効用は照明されており、集中力を高めて記憶力も上がることから若返りのハーブとも呼ばれています。
認知症対策の香りとしても有名になりましたが、その香りを一度香ってみると、フレッシュさが強いので頭脳に効くというのも納得できるものがあります。

また、抗菌・抗酸化作用もあるということから、スキンケアや美肌促進に効き、薬の成分として使われたりアロマオイルとしても広く使われています。

抗菌という観点から、防虫や防腐にも効果を発揮します。

その覚醒作用の強さもあり、あまり就寝前なでにはオススメはできないハーブです。

ローズマリーの味と使われる料理

甘くほろ苦い味を持ち、それでいてフレッシュな爽快感もあります。

香りが特に強いハーブですので、肉や魚の臭み消しにかなりの頻度で使われます。

また、野菜を煮込む際にその強い風味を野菜に移したりという目的にも使われます。

ローリエも同じ様な目的で使われるハーブですが、ローリエは長時間の煮込みをすると苦みが出てくるのに対し、ローズマリーは長時間煮込んでも苦みが出てきませんので、この2つは場面によって使い分けると良いでしょう。

バーベキューの漬け込みハーブとして

やはり、バーベキューに風味付けするハーブとしては代表格でしょう。
臭み消しにもなりますので、臭みのあるラム肉などにも十分に対応できます。

前日から漬け込んで肉に十分な風味付けをするもよし、漬け込まないで当日に肉に乗せて焼くだけでワンランク上の美味しそうな見た目になります。

野菜と一緒のバーベキューでも、美味しさを一段上げるのに一役買います。

ローストチキン

バーベキューと似ているのですが、ローストチキンの様なオーブンで焼く肉料理にも絶大な力を発揮します。

チキンを丸ごと一羽焼くときはお腹の中にハーブを詰めたり表面にまぶしたりするのですが、ローズマリーはかなりのレシピで推奨されているハーブの一つですね。

ローズマリーポテト

ポテトにオリーブオイルとローズマリーをまぶしてオーブンで焼くだけで、とても美味しいローズマリーポテトが出来上がります。

普通にポテトのオーブン焼きだけでも十分美味しいのですが、ローズマリーのハーブ感が香ってくるだけで味わいが一段も二段も上のものになりますよ。

ローズマリーオイル

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ローズマリーと、ニンニクや赤唐辛子をオリーブオイルに漬けて数日置くだけで、とても美味しいハーブオイルが出来上がります。

シンプルにパンに浸けても美味しいし、ハーブ感を聞かせたい炒め料理などの油として使ったりもできるし、一瓶あると簡単に料理に彩りを添えられます。
ローズマリーの他にも、タイムやローリエなどのハーブで作って風味の違いを感じるのも良いでしょう。

ハーブティー

数種類のハーブとブレンドしてハーブティーにするのもとても良いですね。

その際は、生のままでも乾燥したローズマリーでもどちらでも構いません。
ローズマリーはとても芳香性が強く、単独で使うとその香りが立ちすぎるので、ミントやレモングラスの様な爽快感のある風味を持つハーブとブレンドをして、アクセント的に使うのがオススメです。

カクテルのガーニッシュとして

カクテルに付いている飾りのことをガーニッシュと呼びます。

風味付けや見た目の綺麗さを狙って付けられますが、ローズマリー自体がとても香りが強いので、他のガーニッシュの素材と比べても、お酒の味とのバランスを考えることが特に重要になりそうです。

しかし、ローズマリーは見た目にもかなりのインパクトと美しさがありますので、カクテルの見栄えが良くなり目で楽しむのにも一役買うことでしょう。

最後に

今回の記事ではローズマリーについて解説させて頂きました。

とても強い芳香性をもち、西洋料理をする際に肉料理の臭み消しや風味付けにとても役立ちます。

刺激活性やスキンケアにも役立ちますので、アロマオイルやスキンケア商品でもかなり使われますね。

とりあえず乾燥からでも良いので、もし気になるようでしたら料理用に一袋、ぜひ自宅に常備してみてください。

また、近所の花屋さんなどでも鉢植えで売られていることが多いので、購入して育てるのも楽しいですよ~!

また、他のスパイス&ハーブについても解説しておりますので、下記一覧のページからチェックしていただけるととても嬉しいです。

今回もお読み頂き有難うございました!
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ABOUT ME
さっとん
嫁と共にクラフトジン沼にハマっているアラフォー料理男子。 2人でジンを買い続けて、家のコレクションはついに200本超え。 カレーも好きで、日々、スパイスカレー作りや、スパイス・ハーブにてついても研究してます。
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